コンクリートの打ちっ放しの塗装工事でよく耳にする『再生塗装』についてです。

コンクリートの打ちっ放し塗料は専門メーカーから、日本ペイントやエスケー化研のような大手企業まで様々なメーカーがコンクリート打ちっ放し塗料を出しております。

その中でも『再生塗料』と言われるのはわずか2~3社でした。

コンクリートも劣化します。
主に表面の劣化、内部の劣化、内部の鉄筋の劣化があります。
通常は劣化の進行を止めるためにコンクリートを保護するように塗装をします。
当社は、表面の保護だけでなく、内部からコンクリートを再生させ、表面には見えない鉄筋の錆も防ぐ工事を行います。

  • ひび割れ
  • 補修方法
  • 補修後

ひび割れはコンクリート内部に雨水等を浸透させてしまう原因になり、放置する事により鉄筋を錆びさせてしまったり、鉄筋が膨張しコンクリートを破壊(爆裂)させてしまう危険性もあります。錆びた鉄筋は、これ以上錆びないように錆止めを塗布する事はできても錆は元には戻せません。手遅れになる前に修繕が必要です。

当社では、Sクリートクラックを使用し補修します。補修前に、ひび割れがこれ以上広がらないようにSクリートアップ(再生塗料)を塗布後に、Sクリートクラックでひび割れを補修しサンドペーパーで仕上げます。従来のV字にカットしシーリング補修やモルタル補修よりコストも抑えられるだけではなく、見た目も綺麗に仕上がります。

ひび割れの見た目を綺麗にするだけではなく、ひび割れの進行を止める硬化のある塗料も塗布しております。この後、仕上げとしてSクリートカラーやSクリートガードで仕上げます。
  • エフロレッセンス(白華現象)
  • 補修方法
  • 補修後

主に、コンクリートの内部や外部にある可溶性物質がひび割れ部分を通り雨水などの水分と共に表面に現れ、空気中の炭酸ガスとの反応や、コンクリートの水分の逸散により白くなったものです。場所によっては、つららのようになったり、綿状になったりもします。

エフロを取り除き、Sクリートアップを塗布します。ひび割れはSクリートクラックで補修します。補修方法は【上記のひび割れ】と同様になります。

エフロの補修はエフロ部分の撤去後はひび割れと同様の工事となります。仕上げにSクリートカラーで綺麗にしたりSクリートガードで撥水仕上げをします。
  • 錆汁
  • 補修方法
  • 補修後

コンクリートの内部にある鋼材【構造上重要な役目なものから、不要なものまで様々】が腐食してひび割れなどから表面に現れた状態です。鋼材は水に触れ錆びる事により膨張する場合があります。膨張すると2.5倍以上に膨れると言われ、このような状態になると表面に亀裂が入ったり膨れたりし最終的には爆裂し外壁が落下してしまいます。

ペガサビンを塗布し、内部の鉄筋へ防錆材を塗布します。浸透型の塗料のためコンクリートに塗布するだけで大丈夫です。※膨れている状態などは補修方法が異なります※ その後は、Sクリートアップでコンクリートを再生させます。見た目を綺麗にする場合はSクリートカラーでコンクリートを塗装します。

ペガサビン(透明)は乾いたら塗布箇所がわからなくなります。必要な塗布量を塗布すれば完成で効果は16年以上となります。
  • 黒カビ
  • 補修方法
  • 補修後

黒カビとは黒色をしたカビの事で正式には、クラドスポリウムというカビです。

このカビは、土壌菌と呼ばれるもので土の中や空気の様々な場所にいる微生物です。室内ですとお風呂場やエアコンの吹き出し口などに発生する事が多いです。

表面に根を張っているのでコストと工期を考えると高圧洗浄が一番早いです。ただし、黒カビが発生している部分は黒カビ除去後に表面の補修が必要になる事も多いので、高圧洗浄の圧には注意をしくれぐれも表面を壊しすぎないようにします。

黒カビが繁殖していた部分は表面が劣化してしまうので状況によっては修繕が必要になります。
  • 爆裂(剥離)
  • 補修方法
  • 補修後

コンクリート内部の鉄筋が膨張や、ひび割れなどから発生した浮きが原因となりコンクリートが落下してしまう状態です。この落下した場所が外部の場合などは大変危険な事で注意が必要です。このような状態になる前に予兆があるので早めの修繕が必要です。

鉄筋に錆止めを塗布し、モルタル等で補修をし塗装をする事が一般的です。当社では、ペガサビンを使用するので、鉄筋の裏側やコンクリート内部の鉄筋にも錆止めを浸透させる事が可能です。錆止めとは、錆を取るもではなく、これ以上劣化させないものになります。ただ隠すのではなく、しっかりとした補修が重要です。

これは塗装前の状態です。錆止めを塗布し、Sクリートアップでコンクリートの質そのものを改良後にモルタルで綺麗に補修します。この後、塗装をするので見た目では補修個所がわからなくなります。
  • 表面の劣化
  • 補修方法
  • 補修後

コンクリートの表面がザラザラと劣化してしまう状態です。通常コンクリート打ちっ放しでは工事の際に撥水剤など水を弾くような施工を行うことが多いですが、太陽光や雨風によって表面がザラザラ劣化してしまう事があります。

表面がザラザラしてしまう状態を補修するには、コンクリートのようなモルタルを左官で塗る方法が一般的です。左官で仕上げるとコンクリート打ちっ放しの感じは無くなってしまうので左官後は、打ちっ放しを再現する塗装がお勧めです。

ひび割れをモルタルで左官した状態です。左官だけでは本来の打ちっ放しの良さがなくなってしまうのでこの後は塗装が必要です。

様々な劣化箇所もただ補修するのだけではなく

  • 浸透させる錆止めで見えない鉄筋まで浸透させます
  • コンクリートの質を改質させるため本当の意味での新築当時を復元します

再生塗装は下記の図のように改質させる力があるので、コンクリートの耐久を伸ばしたい方にオススメな工事です。

 

工事イメージ

見た目だけにこだわった塗装工事ではなく、コンクリートを改質し再生させることでより中性化したコンクリートをアルカリ性回復し、鉄筋の防錆に役立ちます。

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