デザイナーズハウスで利用されることが多い、コンクリート打ちっぱなしは、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。今回は、コンクリート打ちっぱなしのメリット・デメリットについて解説していくので、参考にしてみてください。
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コンクリート打ちっぱなしのメリット
強度が高いコンクリート打ちっぱなしですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。具体的なメリットについて解説していきます。
・デザイン性が高い
コンクリートは形状を自由に変化してデザインを決めることができるため、デザイン性が高いのが特徴です。なだらかな曲線など、コンクリートの家だからこそ、実現できるデザインは複数あるので、幅広いデザインを手掛けることができます。
オリジナルティ溢れるデザインを実現することができるので、理想的な家作りを行うことが可能です。
・空間を広くできる
コンクリート打ちっぱなしであれば、柱を必要としないことから、リビングを広くすることができます。また窓も広くすることもできるので、開放感溢れる家を作ることが可能です。
・防音性が高い
コンクリート打ちっぱなしは、比重の高さから音を通しにくい性質を持っています。そのため、中の音が外部に漏れることがなく、外部からの音も内部に届くこともないので、防音性が高い家を作ることが可能です。
・耐火性がいい
コンクリート打ちっぱなしは、不燃性であることから、1,000℃の炎で2時間晒されても、強度が落ちることはありません。そのため、火災の心配がなく、安心して日々暮らすことができます。
コンクリート打ちっぱなしのデメリット
メリットがたくさんあるコンクリート打ちっぱなしですが、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか、詳しく紹介していきましょう。
・熱伝導率が高い
コンクリート打ちっぱなしは、素材の性質上、熱伝導率が高いのが特徴です。そのため、夏は暑く、冬は寒い家になってしまいます。
クロスを張るなどして、熱などを遮断する方法もありますが、美観を損なわない処置を施すことが重要です。
・カビが発生しやすい
コンクリート打ちっぱなしは、素材の性質上、家の内部に水蒸気が漂ってしまう特徴を持っています。そのため、湿気が室内に溜まってしまい、カビが発生してしまう原因になるのです。
・汚れが目立つ
コンクリートの特性として、雨染みやカビなどの汚れが発生してしまうことが考えられます。最初は綺麗なコンクリート打ちっぱなしも、徐々に黒ずんでしまい、汚れが目立ってしまうでしょう。
コンクリート打ちっぱなしは温度管理が難しい
コンクリート打ちっぱなしは、強度が高く、デザイン性も高いのが魅力ですが、熱伝導率が高いことから、温度管理が難しいのがデメリットです。
外壁としても、優秀な機能性を持っていますが、過ごしやすさを考慮すると、色々と工夫を施す必要があります。
小さい子供がいる家庭では、防音性に優れていることから、近隣住民の迷惑にならないため、おすすめできる外壁ですが、徐々に湿気が溜まっていくことから、カビなどの健康被害も心配されるでしょう。
夏や冬の温度管理も難しく、クーラーや除湿器の存在は必須です。ただメリットもあることから、デメリットと比較して、何を優先するのか検討してからコンクリート打ちっぱなしを外壁にするのか考えてみることをおすすめします。
最初はコンクリート打ちっぱなしも住みやすいかもしれませんが、徐々に黒ずみが発生して、美観も損なう可能性があるでしょう。外壁塗装を実施して、綺麗にする方法もありますが、毎回実施していると費用が高くつきます。
メリット・デメリットを検討して、外壁に採用するか考えてみてください。