塗装工事など修繕工事には大きなお金がかかります。
そんな大金を支払って工事をしても以下のような問題が多く発生しているのが現実です。
実例
- 保証10年だったのに、施工業者が保証してくれない
- 施工業者が倒産してた
- 劣化と言われる
- 部分的に補修され見た目がおかしい
なぜこのような問題が発生するのか?
それは、業者の言う『保証』とは、メーカーと施工業者の連盟で行う品質保証がほとんどです。
品質保証とは、
- 材料が著しく変色しない事
- 材料の性能を無くすような膨れや剥がれの発生
書類には何だかんだ記載しながらも、要は上記の2点しか保証していないんです。
工事保証、雨漏りしない保証、しっかり工事したという保証ではなく、塗った材料が〇年の間に極端な変色をしない(一部では保証外)・性能を無くすような膨れや剥がれ(性能が維持されるのであれば膨れは対象外)となります。
問題ないなら少々見た目が変わっても保証しませんよって事です。
2年目3年目で変色すれば少し早いので、部分補修はしてくれそうですが6年など経つと環境による劣化で逃げてしまい直してくれないって話を多く聞きます。
注意
ほとんどの工事が第三者による点検などはなく、自社のスタッフが確認し完了となります。お客様も完了チェックに立ち会いをする事は多いですが、見た目がきれいであれば専門的な事はわからないのが本音です。厚みや正しい工法で作業したか?こんな事は完成した状態だけじゃわかりません。
瑕疵保険とは
第三者機関によって、工事を保証するサービスです。
平成21年から始まった新しい法律で住宅瑕疵担保履行法があります。この法律が始まってから、新築住宅では10年間の瑕疵保険が義務化され、販売業者の責任が最低10年間つきました。
※実際は建売業者などは、販売後に会社を潰してしまい責任を負わず新しい会社を作りなおす事が多い
この法律に伴い始まったのが、改修工事の瑕疵保険です。
大規模修繕工事瑕疵保険と呼ばれ今では、分譲マンションなど大型の工事では加入を必須としているマンションがほとんどです。
保険の内容
この保険を利用する場合には、施工業者の審査があるためどんな会社でも保険を利用できるわけじゃございません。
無事に審査が完了した施工業者は、加入をしたい工事の審査を保証会社にお願いします。
主な必要資料
- 付近見取り図
- 配置図
- 各階平面図
- 立面図
- 各種工事の図面
- 工事仕様書
- 施工図
- 使用材料一覧
- 工程表
- 詳細見積
こちらは主な内容で書類はもっとあります。
これらの書類を保証会社に提出の上審査をし審査完了後に、保証会社から委託された一級建築士(調査会社やコンサル会社)が現場を確認しにきます。(工事前)
その後、工事完了後に再度現場を一級建築士が確認しに来て問題がなければ保険証書の発行となります。
※ここで問題があると保証書は発行されず何度でも工事のやり直しとなります。
この瑕疵保険の保険証書の発行=正しい工事を行った第三者証明になります。
このしっかりとした証明があるため、工事後に瑕疵があると保険金の支払いとなり補修工事を行えます。
流れのおさらい
- 保険申込
- 審査
- 現地調査(工事前)
- 現地調査(工事後)
- 保険証書発行
このような流れとなります。
保証箇所
主な対象は上記です。
上記以外にも特約で下記が追加可能です。
この保険の良い所
工事金額に応じて最低保険金がかわり、金額は最低1,000万円から1,000万円単位で増えます。工事費用が1,500万円であれば、2,000万円の保険に加入するため、最大2,000万円の保険金の支払いとなります。
万が一、施工業者が倒産したら?
オーナーさんや管理組合に直接保険金が支払われます。
施工中に事故が発生し仮住まいが必要になったら?
住居の賃貸や転居に必要な費用が保険金で支払われます。
このほかにも保険金が支払われる種類はたくさんあります。
工事に加入できる条件
建物の階数が4階以上
または
建物の延床面積が500㎡以上
このどちらかに該当している建物で加入ができます。
加入は大規模修繕工事だけではなく、屋上の防水工事のみでも加入が可能です。
瑕疵保険会社
弊社で加入している会社は、国内の瑕疵保険会社の加入実績の半数以上のシェアの株式会社住宅あんしん保証です。
詳細は、お問い合わせください。